シゲの住林戦記

住友林業の敷居を跨いだ時、戦いは始まった

トヨタホーム偵察オペレーション

「トヨタホームは安い?」


「トヨタホームは安い」という印象があった。
なぜなら去年トヨタホームで家を建てた知人がそう言っていたからである。


正確には「パナホームよりトヨタホームの方が安い。」だったかな。
私には正直パナホームに高級イメージは無かったので、「トヨタホーム=安い」の式が成り立っていた。



「ショールーム訪問」


2社と接触したところでもう1社接触を試みることにした。そのショールームにはガイドブックに載っていたダサイタイルなど実物展示があるらしい。


早速予約し訪問してトヨタホームの営業さんと面会。


またもや営業は情報の吸い上げに掛かるが、前2社の時から少し間が有ったため落ち着いて対応。とりあえず予算は、HMに対する費用ではなくて家に投資可能な費用の絶対防衛ラインから2割程度を引いて伝えた。なぜなら初期プランから知識が上がると、どうしてもアレもコレも欲しくなり見積もりが上がってしまいがち、それに二次外構工事や新調家具購入費、引っ越し費用も必要だからである。
某○林は仮契約を大きめに割り引き、本契約では正体不明な本体見積で取り戻している?と疑っている、詳細はいつか。


「トヨタホームは高い?」


鉄骨で構造を造り、その構造は工場で作ってくるのを特徴としているなどと一通りの説明をうける。工場で殆どを作ってくる分、運搬に伴うユニットサイズの制約があり、その点住友林業よりも設計自由度が落ちるのはマイナスかな?程度の心積もりで商談突入。


T営:「ご予算は幾ら位でお考えでしょうか」


シゲ:「XXOO万円程度かな」(住林や三井に提示した金額より少し低め)


T営:「だいたいその程度ですが、標準的にはもう少し掛かるかもしれません」


シゲ:「御社は工場で先程説明頂いたように「限られた職人の数で均一の品質を保つ」コストダウンを測られているならば、少し安めに考えていたのですが」


T営:「いえ逆です。うちは高いんです


シゲ:「なぜでしょうか」


T営:「他社と比べ、高級な材質を使っているからです。例えば換気システムなどは他社に卸している側なので機能の優れた最新機種が標準装備で、鉄骨も木造と比べ値は張りますが断然丈夫です。」


シゲ:「高級品を使って工場一括生産等でコストを抑えつつ、リーズナブルに提供なら魅力がありますが、高級品を使って高いのは当たり前で何の魅力も感じませんよ。」


T営:「でも、木造住宅は30年持ちませんよ!!?」


シゲ:「木造住宅に関して祖父母の家ですら戦前から普通に現役、近代HM実例で言うと○○の木造住宅を40年以上普通に使っている例をいくつも知っていますが、そこら辺はどうお考えでしょうか?」





・・・と反論したは良いけど、この後のトヨタホームの回答をあまり覚えていない。予想外の反論だったのか、T営業さんは「構造の保証の話です!ウチは構造60年保証です」「じゃあ何故○○さんと契約しないんですか?」などと言っていたような気がするが・・・??


そもそも「住友林業より設計自由度が低くて高い家と、T営業さんに強烈インプットされてしまい急速に興味を失ってしまった」が局地的記憶喪失の原因かと思われる。


結局値段が住友林業とあまり変わらず、特に他に光るモノがなかったため嫁的にもプッシュ理由が見いだせず、早々に夫婦そろって「無し」という結論に達し、とりあえず対住林とするための材料をもらうことにして、ショールームを後にした。




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略語:HM=ハウスメーカーの略。トヨタホームや三井ホーム、住友林業などの大手住宅メーカを指す。決して弁当屋チェーンの事ではない。