契約前の戦いⅠ ガイドラインの解釈
「聖典は絶対」
購入を希望した土地は、町並み統一のため小難しいルールがあらかじめ決められていた。
駐車場の位置に始まりその境界に使うタイルまで決まっていた。
だが、ガイドブックなどのルールブックを読むのは昔から好きだった。仕事でも学校でもいかにルールを正しく理解し、正しく裏をかく事が楽しく感じることが出来る性格であるためだった。
「駐車場の大きさは?」
外構について設計Bさんと駐車場について話していたとき、ガイドブックの解釈について迷ったので営業Aさんに聞いてみた。
シゲ:「駐車場の位置は決まっているが、この駐車場の大きさはどの程度ですか?ガイドラインに寸法が書いていないので良く判らない。軽自動車がギリギリ止まればいいのか、極端な話バイクや自転車でも良いのか?、それで家の地割りが大分変わるのですが。」
営A:「聞いてきます」
。。。 「聞きましたが、大きさや車種は特に規定していないそうです」
シゲ:「ならば車の向きを変えてもOKですか?大きさが決まってないのですから。」
設B:「どうなの?XXXさん、なんて言っていた?」
営A:「大きさは決まっていないので可能かと思います。」
シゲ:「ならばここら辺に何か車両をおけるようにしたらよいのですね。だいぶ自由度が上がりましたありがとうござます。」
設B:「ならば車を方向変えて停めるようにましょうか」
シゲ:「そうですねぇ・・・・」
営A:「普通の人はそんなこと気がつかないので素直にした方がよろしいかと思います。ご近所の目もありますし。」
結局・・・使い勝手の面からガイドブック通りの普通な駐車場になりましたが、今思い返すと、営業Aさんが客のためになる自ら発した発言はコレが最初で最後だった気がします。
「例外項目に含まれますよ!」
駐車場に続いて外構についてあれこれ話していると営業Aが「そんなことできない」と突然言い出した。
問題は境界地キワの外壁だった。ガイドブックには「道路境界から規定の距離以内には構造物を建ててはいけない」と書いてあったためであるが、ちゃんと例外が規定されてた。
もちろん「外壁や通路(階段)」は例外に入っていたのだが、それを知らなかったようだ。
って言うか敷地境界に外壁NGって常識的にあり得ないでしょ・・・・
例外についてガイドブックを見せがら説明をしたら「確認して来る」とどこかへ消え去り、しばらくすると戻ってきて「可能でした」とのこと。
『あたりまえでしょ。。。』と内心呆れていたら、笑顔で「他のお客さんに駄目って言っちゃってましたよ~、シゲさん凄いですね」とよく分からない褒め言葉をもらった。
自分の担当地区のガイドブックくらい見ようよ!数ページしかないんだから・・・
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