誤記だらけの仮契約書事件
「同時契約をお願いしたい」
購入を希望していた土地は条件付きの土地だった。
しかし仮契約を結ぶ直前くらいから営業Aさんは、よく分からないことを言いだしていた。
「土地の購入契約と住友林業の家の契約の期限が異なるが、同時契約をお願いしたい。」
私は何故契約を2回結ばなければならないのかそもそも理解できていなかったが、営業さんの言葉に動揺して「土地の期限が来るのならそれは直ぐにしよう。但し御社でのまだ間取りも何も決まっていない状態なので、契約期限が社則に則って間が空けられるなら開けたい。」との申し伝えに対し
住林は「同時でお願いしたい」の一点張り
「『お願い』で有れば断る。社則に違反しないなら何ら問題ないはずだ」と応戦するも聞く耳持たず。営業Aさんは「契約機会の逸失による賠償」云々言って私を余計に混乱させまくり、最後までしっくりくる説明は受けられなかった。
しかし、本音は買うつもりマンマンで無用な衝突は避けたかったので「嫁がOKなら良いかな」と営業マンの口上を嫁に聞かせた上で最終GOをだした。
このやりとりからの教訓は、住林に関して言えばこの「お願いする」のフレーズは基本住林都合なので、施主に少しでも都合が悪ければ容赦なく強気に出たら良いと思ったこと。
「お願い」していると言うことは「強制できないなにかがある」ということなので、見す見す主導権を手放す道理はない。私もこの後設計段階で何度もこのフレーズを浴びせられたが、このカラクリに気がついてからは私は断固として受け付けないようにした。
「住林の『お願い』は、『お断りできる』(ここテストに出ます)」
「契約締結」
とうとうその日がやってきた。営業Aさんが自宅を訪問してきたが、私は仕事の関係で訪問時間に帰宅できなかったので前半の説明は嫁が受け、嫁が受けた説明資料に私がサインをするという「大丈夫かコレ?」な流れだった。博識で絶対間違いを犯さないスミリンさん(棒読み)は案の定後日「契約の時説明しましたけど」というムカつくこの上ない言葉を浴びせてくれたりした。
契約に当たってのサプライズは、追加の値引き(定額)だった。ところがもう一つ余計なオマケをもってきていた。それは空調機本体。
それまで一切本体について語ったことなかったのに、突然契約締結の当日初めて、しかもうちの宗派と異なるメーカの物を積んできた(ウチは代々P社しか買ったことないんだよ!)。
シゲ:「空調本体なんて、頼んでませんけど?」
営A:「お安くしておきますので」
シゲ:「要らないよ」
営A:「見積もり用と言うことで、一応積んでないお見積もりもコチラにあります。積んでおくだけです。」
シゲ:「積むだけなら・・・・でも本当に要らないから(うちはそのメーカ検討したことないんだもの)」
このとき「積むだけなら後で断れば良い」と気楽に考えていました。しかし、これがやっぱり後に大問題の引き金となるのですが、それはまた別の機会に。
ところで、この契約は仮の契約書とはいえお互いサインを交わすちゃんとした書類なのですが、博識で絶対間違いを犯さないスミリンさん(棒読み)は見積もり用の仮間取りとはいえ図面には誤記があるわ(取りやめた以前の間取りの残骸ラインが多数残って図面が破綻してる)、契約条文の内容に誤記がある(私が契約書通りに行動したら君たち大損だよ?)見積もり記載内容に誤記があったりと散々な状態。
「あなた一度でも書類に目を通して、自主点検してこの書類持ってきましたか??貴方だけじゃ無く承認者も含め何見てたの?住友林業の承認印は飾りですか!!!(激怒)」というレベルの代物だった。
「契約書は条文内容、記載されている全ての数字、図面の内容などミリミリと重箱の隅をつついて穴が空くレベルでチェックすべし」うちは上記の通り、誤記オンパレードで突き返してやろうとどれだけ思ったことか!!住林大丈夫か?
結局図面の今のところ差し替えやってないし!
仮の間取りだから私は良いけど、会社の姿勢としてどうなんでしょ?
「住林の仮契約って何?」
他のHMでは判らないが、この段階で契約書で合意したのは結局
・家の主要な仕様とその割引率の合意
つまり、これ以降は間取り変更は設計図期限まで可能であるが、金額に関してはよっぽどが無い限り追加値引きは難しいのである。
設計段階における追加のオマケ、、、いわゆる他のHMでいうところ「サービスしときます」「アップグレード無料」の類いは結局なかった。行政の補助金も建築のタイミングの関係で一切なし。旨味ってナンダロ。
恋は盲目とはよく言った物で、当時の私はなーんにも見えていませんでした。
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